糖尿病性腎症とは?診断や治療方法についても紹介

糖尿病
糖尿病性腎症とは?診断や治療方法についても紹介

糖尿病性腎症とは、糖尿病の三大合併症の一つです。糖尿病には免疫の異常やウイルス感染が原因で起きる1型糖尿病と生活習慣が原因で起きる2型糖尿病の2種類があります。ここでは、生活習慣病の1種でもある2型糖尿病と、その合併症の一つである糖尿病性腎症についてお話ししたいと思います。

糖尿病とは

糖尿病は、なんらかの原因により体内の血糖値を正常に下げる役割を持つ唯一のホルモン“インスリン”の分泌が悪くなることで発症します。インスリンの不足によって血液中の糖分が消費されず、活性酸素などが発生。酸化ストレスなどによって、血管が傷つくと考えられています。血管が傷つくと十分な量の酸素や栄養が全身に運ばれなくなり、身体中にさまざまな影響を与えます。
平成28年度に行われた厚生労働省の調査によると、糖尿病が疑われる人口は国内で約1000万人と推定、国民病ともいえる疾患です。

糖尿病の三大合併症の一つ「糖尿病性腎症」

糖尿病性腎症は糖尿病の三大合併症とされる病気です。腎臓は、糸球体という細い毛細血管が集まって作られている臓器です。
糸球体は、老廃物が含まれた血液をろ過して尿として体外に排出し、きれいになった血液を体内へ戻すフィルターの様な役割をしています。また、腎臓で作られるレニンという成分は、タンパク質と結合して血管を収縮させ血圧を安定させる作用があります。しかし、インスリンの不足により血中の糖度が高くなり高血糖状態が続くと、糸球体の壁は徐々に破壊され腎臓のろ過機能が破綻。腎臓の機能が低下するにつれて、本来ならろ過されるべき老廃物や余分な水分がろ過されず、レニンと結合するはずだったタンパク質は尿中に漏れ出すようになります。

2-1:症状
糖尿病性腎症の初期は、尿中に少量のタンパク質が漏れ出しはじめます。この時点では、自覚症状を感じることはほとんどありません。ろ過されず蓄積されている老廃物や水分が増え、尿に漏れるタンパク質の量が増えてくると、むくみや息切れ、だるさなどの症状が現れます。さらに悪化すると、吐き気や手のしびれ、筋肉や骨の痛み、発熱など身体のさまざまな部分で不具合が起こります。病気の診断は、血液検査と尿検査で行われます。

2-2:治療方法
主な治療は血圧と血糖のコントロールです。糖尿病の食事療法による糖質制限やカロリー制限を行うことで、血糖値の上昇を抑えます。症状によっては、タンパク質の制限や、投薬治療やインスリン注射による治療が合わせて行われます。症状がさらに進行し重度になると、人工透析による人工的な血液の浄化を行い余分な水分や塩分、老廃物を排出する必要があります。

生活習慣と糖尿病性腎症の関係

糖尿病や糖尿病性腎症は毎日の生活習慣と深い関係があります。
糖尿病が発症する原因は、主に肥満やメタボリックシンドローム(内臓脂肪の増加)、糖質(炭水化物)の取りすぎや運動不足などの生活習慣と考えられています。特に偏った食事による影響は大きく、脂質や糖質の多い食事を長期間続けていると、血中に糖分が増えすぎ糖尿病を引き起こす大きな引き金に。また、血中のコレステロールなどが血管壁に入り込むことで血管が硬く脆くなり、糖尿病だけでなく動脈硬化や血栓症などを発症する可能性も高くなります。

食生活の見直しで糖尿病性腎症を予防

糖尿病性腎症は食生活の見直しで予防することができます。基本はカロリーを抑え、タンパク質、ミネラル、脂質、ビタミンなどの栄養素をバランスよく摂取できる食事を心がけ、揚げ物など脂質の多い食事は控えましょう。魚や野菜を使った和食を中心とした食生活がおすすめです。また、濃い味付けやマヨネーズなど油分や塩分の多い調味料の使用はなるべく控え、薄味を意識した食事を心がけてください。

糖尿病の予防にぜひ取り入れてほしい調味料“酢”

調味料の中にも、糖尿病予防に積極的に摂取したいものがあります。それは、酢です。
酢は、塩分や油分がほとんど含まれていないだけでなく糖尿病の予防に効果が認められている調味料です。酢には、糖の吸収を遅らせて食後の血糖値の上昇を穏やかにする効果があります。また、肝臓に作用することで糖の放出を抑える仕組みも解明されています。このように酢は、糖尿病の予防に積極的に摂取したい調味料です。

糖尿病を予防できれば、その合併症である糖尿病性腎症の予防にも繋がります。

酢と卵の栄養素が凝縮された酢卵に注目!

さらにたくさんの栄養素を取り入れたいなら、酢に卵の殻を溶かして作る酢卵にチャレンジしてみましょう。昔から、健康維持のために受け継がれてきた民間療法です。酢卵は、ビンなどの容器に米酢や果実酢をいれ、酢の中に卵を殻ごとつけて作ります。1週間ほどつけた卵は、酢の酸によって殻が説かされ薄皮で覆われている状態になります。その薄皮だけを取り出し、卵黄とつけていた酢を混ぜてできるのが酢卵です。出来上がった酢卵は調味料として使用できるほか、おちょこ1杯分程度を水やお湯に溶かし1日に1~3杯を直接飲んでもOKです。酢卵の中には、酢の栄養素のほかに卵の殻から溶け出したカルシウムがたっぷり含まれていて、骨粗しょう症の予防などにも効果的です。

素材と製法にこだわった「卵酢」がおすすめ

酢卵に興味はあるけど、もっと気軽に始めたい!そんな方におすすめしたいのが、松本ファームの「卵酢」です。栄養価が高く新鮮な烏骨鶏の卵を使用し、たくさんの野菜や果物から抽出した酵素がたっぷり配合されています。手間暇をおしまず、40回以上(一般的な酢卵は10回程度)もの作業工程を繰り返し作られています。
烏骨鶏の卵、醸造酢、酵素のトリプルパワーが糖尿病の予防や毎日の健康維持に役立ちます。また、一般的な卵酢よりも飲みやすく作られているので続けやすいのもポイントです。

毎日の食生活に卵酢をかしこく取り入れて、いつまでも健康な身体を維持しましょう。