血糖値をコントロールする「インスリン」について解説

血糖値
血糖値をコントロールする「インスリン」について解説

私たちは食事から摂取した炭水化物をブドウ糖に分解し、吸収することでエネルギーを作り出します。その過程で、膵臓から分泌されるインスリンは、血液中のブドウ糖を血管から取り込み、肝臓などにあるグリコーゲンという貯蔵庫にしまう役割を担います。このようにインスリンが働くことで血糖値が下がりますが、分泌される量が少なかったり働きが悪かったりすると糖尿病になってしまう恐れがあります。まずは糖尿病とインスリンの関係から見ていきましょう。

糖尿病とインスリンの関係

糖尿病はどんな病気?

糖尿病とは、インスリンの分泌量が低下した結果、血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が一定の値よりも高い状態が継続してしまう病気のことです。そして、血糖値が高いまま放置してしまうと血管が傷ついて硬化し、狭くなってしまいます。さらに悪化すると栄養素を上手に届けることが難しくなるため、さまざまな合併症を引き起こす恐れが出てきます。代表的な合併症として糖尿病網膜症、糖尿病腎症、足の壊疽などの神経症、脳梗塞、歯周病などが挙げられ、糖尿病が全身に影響する病気であることがわかります。

血糖値を下げられるホルモンはインスリンだけ!

前述したように、血糖値が高い状態は身体にさまざまな悪影響があります。血糖値を上げる働きがあるホルモンはアドレナリン、グルカゴン、コルチゾールなど複数あるのに対して、血糖値を下げてくれるホルモンはインスリンのみです。
これは人類の歴史的背景と密接に関わっています。私たちの祖先が稲作を始めたのは数千年前のことで、それまで人類は動物の肉や木の実などを食していたことがわかっています。当時はいつも食料があるわけではないため、生存競争に勝つためには飢餓に備えて食べられるときに脂肪を蓄えておく必要がありました。そのため、人の身体には脂肪を蓄えるために血糖値を上げるホルモンが何種類も存在するとされています。つまり、血糖値を下げられるホルモンがインスリンしかないのは歴史的に見て「血糖値を下げる必要がなかったから」です。しかし、現代社会において、私たちは今までにないほど炭水化物など糖質を摂取するようになりました。そのため、インスリンを分泌する膵臓の機能が低下し、糖尿病患者が増加しているのです。

インスリン以外に、血糖値の上昇を抑える方法はある?

インスリンは我々の健康に非常に大事なホルモンですが、過食によってインスリンを分泌し続ける状態が続くと膵臓が疲弊し、インスリンの分泌量が低下してしまいます。しかし、日常生活でいくつかの点に注意することで、血糖値の上昇を抑えて膵臓の負担を軽くすることができます。ただし、インスリンがまったく分泌されない1型糖尿病の方は、医師の指示に従うようにしてください。

食事に気を配る

血糖値は食べたものと直結するため、食事を改善するのが一番効果的な対策です。玉ねぎ、オクラ、バナナなど血糖値の上昇を抑える代表的な食材を摂取することも重要ですが、それ以上に糖質の量に気をつけるようにしましょう。特に現代の食事は糖質が多いので、ご飯の量を半量にする、甘いものを控えるなどして糖質の量自体を減らすと効果的に血糖値の上昇を抑えることができます。

適切な運動をする

ブドウ糖をエネルギーに変える有酸素運動がおすすめです。筋肉がつくとその分基礎代謝量も上がるため、さらにブドウ糖を消費することができます。運動を習慣にすることで、血糖値以外の面でも健康によい影響があるでしょう。ただし、運動をする習慣のない方が急に激しい運動をすると思わぬ怪我につながる恐れもあります。無理をせずできることから始めていくことが大切です。

もっと手軽に血糖値を下げたいなら「卵酢」がおすすめ

血糖値の上昇を抑える方法を紹介しましたが、食事くらい好きなものを食べたいという方も多いのではないでしょうか。何かと忙しい現代人にとって運動を習慣にするのも負担が大きいかもしれません。そうした場合は、普段の食事に加えて、血糖値の上昇を抑える効果のある食品を取り入れるのもよいでしょう。
例えば、酢卵(すたまご)は血糖値を下げる効果があります。お酢に含まれる酢酸には血糖値の上昇を穏やかにする働きがあり、また卵の殻に含まれるカルシウムと卵のビタミンDとがインスリンの分泌を促してくれます。そうした酢卵の中でも特におすすめなのが松本ファームの「卵酢(らんず)」です。烏骨鶏の卵で作られているこの卵酢は、超低分子イオン化技術で溶け込んだ何十種類もの酵素が含まれているという特徴があります。卵酢は命を育むための栄養素を贅沢に含んでいるので、血糖値に悩む方だけではなく、妊娠を考えている方やいつまでも若々しくいたい方にもおすすめです。朝晩スプーン1杯程度摂取すればいいという点も、忙しい現代人のライフスタイルに適しています。